2.3.4.A1 のバックアップの現在との差分(No.6)


【2】数学 Mathematics
【2.3】解析学 Analysis


【2.3.2】微積分 Calculus

【2.3.2.a】微分 Derivative

【2.3.4】微積分 Calculus

【2.3.4.A】微分 Derivative

【2.3.4.A1】微分の定義

※ このページではMathJax を利用しております。環境によっては数式を表示できないかもしれません。


※証明は別ページで行います。

微分の定義

微分可能


『1』\( y=f(x) \)\( x=a \)付近で定義されていること。
\( y=f(x) \)\( x=a \)付近で定義されていること。
\( \displaystyle \lim_{h \to 0 } \frac{f(a+h)-f(a)}{h} \) が有限値に存在すること。

『2』\( \displaystyle \lim_{h \to 0 } \frac{f(a+h)-f(a)}{h} \) が有限値に存在すること。

上二点を満たすとき、微分可能という。また上式の値を微分係数という。

微分係数の図形的意味

微分係数の\( \displaystyle f'(a) = \lim_{h \to 0 } \frac{f(a+h)-f(a)}{h} \)の図形的意味を考えてみる。
\( h \)\( x \)の増分、すなわち、\( \Delta x \)と考えると、\( f(a+h)-f(a) \)\( y \)の増分、すなわち\( \Delta y \)と考えることができる。

そうすると、\( \displaystyle \frac{f(a+h)-f(a)}{h} \) は 点\( (a,f(a)) \)と点\( (a+h,f(a+h)) \)の傾きとなる。

Derivative1.png

\( h \)を0に近づけると、傾きの線は点\( (a,f(a)) \)にピタッと寄り添う感じになる……
すなわち、点\( (a,f(a)) \)での接線の傾きとなる。

導関数

微分係数\( f'(a) \)を観察してみると、文字\( a \)\( x \)に置き換えると、新たな関数が出来るように見える。

ここで、導関数の定義は、増分の考え方を用いて以下のようになる。

\( x \)で微分可能の定義】
前提として、

  • 関数 \( y=f(x) \) について、\( x \) は自由変数であり、\( y \)\( x \)の従属変数(つまり、\( x \)によって\( y \)の値が決まる。)
  • 関数 \( y=f(x) \) について、\( x \) は自由変数であり、\( y \)\( x \)の従属変数
    (つまり、\( x \)によって\( y \)の値が決まる。)
  • \( x \to x+\Delta x \\ y \to y+\Delta y \)
    ただし、\( y+\Delta y = f(x + \Delta x) \)

    <ここちょっと工事中です。>

このとき、\( x \to x+\Delta x \)の平均変化率は次のように表せる。
\( \displaystyle \frac{\Delta y}{\Delta x} = A(x) + \sigma(x,\Delta x) \)

つまり、\( x \)のみに依存する関数\( A(x) \)と、

\( x,\Delta x \)の両方に依存する\( \sigma(x,\Delta x) \)で表せる。

このとき、『\( f(x) \)で微分可能である』ことと、以下の条件が必要十分条件となる。
\( \displaystyle \frac{\Delta y}{\Delta x} = A(x) + \sigma(x,\Delta x) \\ \displaystyle \lim_{\Delta x \to 0} \sigma(x,\Delta x) = 0 \)

また、このとき、\( A(x)=f'(x) \)と書ける。

導関数の計算

【代表的な関数の微分】


\( (x^n)'=nx^{n-1} \)

\( (e^x)'=e^x \)

\( (a^x)'= a^x \log a = a^x \ln{a} \)

\( \displaystyle(\log x)'=\frac{1}{x} \)

\( \displaystyle(\log |x|)'=\frac{1}{x} \)

\( \displaystyle(\log a)'=\frac{1}{x \log a}=\frac{1}{x \ln{a}} \)

\( (\sin x)' = \cos x \)

\( (\cos x)'= -\sin x \)

\( \displaystyle (\arcsin x)'= \frac{1}{\sqrt{1-x^2}} \)

\( \displaystyle (\arctan x)'= \frac{1}{1+x^2} \)

【基本の計算】


\( k \in \mathbb{R} \) つまり、\( k \)を実数とする。

\( f(x),g(x) \)が区間\( I \)で微分可能であるとき、

区間Iについて

(……と言っておかないと、微分不可能な場合にまではみ出てしまうので書く)
  • 加法の微分(加減算の微分)
    \( (f+g)'=f'+g' \\ (f-g)'=f'-g' \)
  • 実数倍の微分
    \( (kf)=kf' \)
  • 乗法の微分
    \( (fg)'=f'g+fg' \)
  • 除法の微分
    \( \displaystyle\left(\frac{f}{g}\right)'=\frac{f'g+fg'}{g^2} \)

【合成関数の微分】


条件1『\( y=f(z) \)\( z \)について微分可能』

条件2『\( z=g(x) \)\( x \)について微分可能』

このとき、以下二つの結論が導ける。
合成関数『\( y=f(g(x)) \)\( x \)について微分可能』
\( \displaystyle \frac{dy}{dx}=\frac{dy}{dz}\frac{dz}{dx} \)

以下執筆中

参考

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