静岡県 のバックアップ(No.8)


大地名主地名
行政区画JP:日本国
JP-22:静岡県
旧区画伊豆国、駿河国、遠江国
包括地名中部地方、東海地方
カテゴリJ, J4

地域名

  • 伊豆地方
  • 駿河山東
    • 駿河河東
  • 駿河国中
    • 安倍山/安倍三河内
      • 大河内
      • 中河内
      • 西河内
    • 藁科
  • 川根谷
  • 駿河山西/志太地方
    • 向榛原
  • 榛原
  • 遠州地方(西部)
    • 東遠
    • 中遠
    • 北遠
    • 西遠

静岡県の地域構造

 静岡県の地形は、県域を分断するように南北に走る山と河が特徴的である。
東側から見ていくと、まずは箱根山の山脈が神奈川県との境界線となっている。
北に富士山を眺めながら県東部(伊豆+駿河国東部)の平地を西へ行くと、富士川という要衝に出会う。歴史的にはここより東を駿河河東と言うこともあった。
更に西へ行くと薩埵峠(さったとうげ)というこれまた交通の要がある。ここから箱根山までを駿河山東(やまひがし)と呼ぶ場合もあった。

 更に西へ行き、静岡市を通過して行き当たるのが、宇津ノ谷峠である。この峠は、一か所で様々な時代の道路が見られるという所で有名であり、文化的境界線ともなっている。
ここ以東と駿河国中と言った時代もある。

 更に西へ行くと大井川がある。有名な要衝であり、宇津ノ谷から大井川までを駿河山西(やまにし)といった時代もある。

 そこから南西に行くと、牧ノ原台地があり、大井川からここまでは歴史的には遠江国榛原郡であった。静岡市からここまでを一般的に静岡県中部という。
また、牧ノ原台地から西を静岡県西部という。

 また、掛川市と袋井市・森町の境界線、それと浜名湖は、文化境界線の一つとなっている。

地域区分の考え方

静岡県庁の区分では、東部(+賀茂)・中部・西部であるが、これは交通を経済を主眼に置いた分類であり、再考を要する。
まず、沼津市・三島市を見ると、経済圏的には一体であるものの、合併せずに伊豆国・駿河国の境界線を保持している。これを鑑みるに、経済的・交通的には一体であっても、境界線を維持する動機があると見ていいだろう
そういうわけで、伊豆国の大部分を「伊豆地方」として考える。

各地

由比地区
静岡市清水区由比地区。
古代においては大部分が由比郷とみえる。西倉澤・東倉澤は別であったが、地形から見るに由比の一部であるほうが自然である。
江戸時代には大部分が由比宿組であるが、入山のみ内房村と組合。
近代において庵原郡由比町となり、平成の大合併で静岡市清水区由比地区となった。
西は薩埵山・薩埵峠を挟んで興津地区・小島地区。東は蒲原地区。北は富士市松野地区・富士川地区、富士宮市内房地区。
参考:静岡県庵原郡由比町誌 巻1 (庵原郡町村誌)