木材防腐 のバックアップ(No.2)


【3】科学技術分野 Science & Technology
【3.8】地系分野
木材防腐 Wood preservation

木材防腐の基本

木材が腐る原因となるのは腐朽菌と呼ばれる様々な種の真菌である。
腐朽菌の繁殖を防ぐためには、生育条件を満たさないような環境を作ればよい。
生育条件には、栄養・酸素・高含水率・高温多湿
このなかで、最もコントロールしやすいのが湿度・含水率であり、湿度を下げ、水にさらされることを防ぐことが、防腐の基本方針となる。(ただし、木材を完全に水に入れて、酸素を断つという方法もある。)

 木材保存剤(木材防腐剤、防蟻剤)を使用することも対策の一つである。
事前に木材に薬剤を浸透・塗布することによる腐敗防止はよく行われており、また、軽度の腐敗についても効果がある可能性がある。

木材保存剤 Wood preservative

【現行、工業的に使用されてるもの】

現行、主に使用されているものは以下のリンクにあるので、参照してほしい。
製材の日本農林規格
全国木材検査・研究協会

木材保存剤メモ

特に目についた保存剤を挙げる。

Aクレオソート油油状
多種の芳香族を含む
発癌性Type2A(おそらく発癌性がある)に分類(IRAC)。

【その他の木材保存剤(候補)】

規格外だが、研究等されているものを挙げる

木酢液浸透させて使うことを想定。

【現行(ほぼ)不使用】

国内で使用されなくなった保存剤。

CCAクロム銅ヒ素系木材保存剤水溶性
クロム・銅・ヒ素が含まれている。
現在は、国内でほとんど使われてない。
クロムとヒ素についてType1(発癌性が証明されている)に分類(IRAC)。

参考

Q 2-3.5 木材防腐剤にはどんな種類があるのでしょうか。
全国木材組合連合会

木酢液の木材防腐効果に関する組織学的研究
国立文化財研究所保存科学室〔韓国〕

木材腐朽のメカニズムとその防止
桃原 郁夫|森林総合研究所|J-STAGE公開日 20160802

AGENTS CLASSIFIED BY THE IARC MONOGRAPHS, VOLUMES 1-119
国際がん研究機関(IARC)