日本語の方言 のバックアップ(No.2)


概要

方言の区画・系統を探る試みは近代化以降長らく続いてきた。
しかし、決着はなかなかつかない。
個々の単語や文法現象は容易に水平伝播し、しかもその伝播速度は個々に異なるため、境界線や系統が極めてあいまいに見えてしまうからであると考えられる。

では、系統を決定するのが不可能かというとそうでもなく、アクセントや活用……個々の単語の現象ではなく複数の単語に対して、ある程度整然と起こっている現象を対象にすれば、可能であるかもしれない。

以下では、この考えに基づき、分類を行う。

大系統

  • 琉球語/琉球方言
  • (上代本土方言?)
    • 上代東国方言、八丈方言
    • 本土方言
      • 見島・九州方言
      • その他の本土方言

 

一部には琉球+九州を一つの系統を成すとする考え方もあるが、
日本語族の中の最も大きな分岐が、
琉球語/琉球方言と、それ以外の日本語方言であることは、
今の段階では定説とみていいだろう。